ANAマイルと時々ワンコ

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医療用保湿剤「ヒルドイド」の美容目的での使用について

こんばんは、えびょです。

 

テレビなどで、医療用保湿剤「ヒルドイド」 が美容に良いという情報が、ネットなどで拡散され、保険適用で処方されて医療費を圧迫しているというニュースが取り上げられています。

医療用保湿剤「ヒルドイド」とは

医療用保湿剤にはいくつか種類があり、ヘパリン類似物質含有製剤、尿素製剤、そしてワセリンがあります。

病院では、皮脂欠乏症やアトピー性皮膚炎などの症状の方に処方されています。

マルホ株式会社さんのヘパリン類似物質含有製剤の製品名が「ヒルドイド」です。

ヘパリン類似物質含有製剤は、他のメーカーさんからもだされています。 

「ヘパリン類似物質含有製剤」の種類

マルホさんのヒルドイドは、「軟膏」「クリーム」「ローション」があります。

他のメーカーさんからは「スプレー」タイプのものも出されています。

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上のヒルドイドローションの画像は、アトピー性皮膚炎の姪っ子が病院から処方されているものです。

美容液代わりに?

化粧品メーカーから販売されている、美容液や乳液には高額なものもたくさんあります。(1万円するものも多くあります)

その代用品としてリーズナブルで使用しているという情報が拡散されて、病院にも「ヒルドイドを処方してほしい」という患者さんが増えていました。

もちろん、病気のために処方希望される方も多くいますし、先生が症状を診てこちらのお薬を処方される方もいます。

個人的な思いですが、これはちょっと違って美容目的なんではないかなという方もなかにはいらっしゃいます。

美容目的での保険適用はNG

美容整形などと同じく、美容目的でこれらの製品を健康保険適用することは、認められていません。

美容目的で処方してもらうのは「法律違反」ですのでご注意ください。

医療費の圧迫

しかし、ネットだけで拡散されてから、これらを美容目的で利用するのが後を絶たないというのが現状で、医療費を圧迫しています。

さらにそれを助長しているのが、お子さんの医療費助成制度なのではないかと思います。

東京都(23区)は中学生まで医療費が基本免除されます。(インフルエンザワクチン注射などは費用がかかります)

このため、お子さんにヒルドイドを多めに処方してもらって、親御さんも使うというケースがあるように見受けられます。

お子さんの症状をみるとそれほど酷い状況ではないのに、必要以上にたくさんヒルドイドの処方を望まれる方がいます。

肌荒れが酷いお子さんは、もちろんプロペトやロコイドと言った他の薬剤がほしいという親御さんはいますが、症状が軽いお子さんの親御さんで多めに欲しいと要望される方の多くが「ヒルドイド」と指定されます。

もちろん、実際に塗る範囲が広く、すぐになくなってしまうという方もいらっしゃるでしょう。

私の個人的見解ですが、多めにもらってご自分の乳液や美容液がわりとして利用されている方は少なからずいらっしゃると思います。

このため、健康保険組合連合会がヘパリン類似物質(ヒルドイドほか)やワセリンなどが、「必要性の低い患者」にも投与されていて、年間の薬剤費を圧迫されているとし、保険適用外とすることを提言しています。

これらの製品は薬局にて保険適用外で購入可能です。

中長期的には「保湿剤の処方そのもの」を保険給付外とすることも検討されているようです。

まとめ

姪っ子のように病院から指導を受けてヒルドイドを処方され、使っていらっしゃる方も多くいます。

保険適用外となると、困る方も多くいらっしゃると思います。

美容目的による保険適用での購入はやめて、どうしても欲しいのであれば薬局等で購入していただきたいです。

最後に

個人差があるので、美容に良いと聞いて顔などに使用すると炎症をおこすともかぎりません。

安易に使用しないよう気をつけなければいけないと思います。